2022/4/7

洗脳とプラセボ

Hana鍼灸整骨院/HANADOKIの花野です。
 
 
今回は「洗脳とプラセボ」というお話です。
 
 
洗脳という言葉は知っているかと思いますが、プラセボという言葉は知っていますか?
 
 
「プラセボ」はプラセボ効果、プラシーボ効果と言ったりしますが、本来は偽薬のことで、例えば点滴などで、薬の成分が全く入っていないものを注入しても、気の持ちようですっかり元気になってしまう、というような効果のことを言います。
 
 
 
身近でこういう例もありました。
 
 
私の知人のお父さんが風邪を引いたときに、家族にユンケルを買ってきてもらったらしいです。
 
 
1本3,000円のやつです。
 
 
お父さん、すっかり風邪は治って
 
 
「めちゃくちゃ効いたわ!!」
 
 
「やっぱ、3,000円もするやつは違うわ!!」
 
 
って言ってたらしいです。
 
 
しかし、そのユンケル
 
 
実は300円だったというお話です・・・
 
 
こういう時に、私は「プラセボやね」って言います。
 
 
 
プラセボ効果は、別に悪い事ではないです。
 
 
「私は昔から鍼治療を受けているから、すごく効くの」
 
 
って言っている方は、確かにすごく効いているようです。
 
 
「先生に会っただけで、良くなった気がする」
 
 
って言ってくださる方もいますが、確かにつらそうな表情は消えていたりします。
 
 
言い方を変えれば、「気の持ちよう」、「病は気から」、と簡単に言ってしまいますが、人間、この精神的な思い込みは、自律神経に大きく作用し、良い風にも悪い風にも影響が出るということです。
 
 
細かい説明は省きますが、みなさんが思っている以上に、人間はプラセボ効果の中で生活しています。
 
 
もう一つ書いた「洗脳」についてお話します。
 
 
良い意味の洗脳もあるかもしれませんが、今回の洗脳は私にとっては良い印象はありません。
 
 
それは、施術者が患者様に、作為的に洗脳するような表現を使う、ということです。
 
 
これもたくさんあり過ぎてすべて説明できないですが、例えば、
 
 
「おれは骨盤がゆがんどるから腰が痛いんや」とか
 
 
「おれは右足が短いから、ひざに負担かかっとるんや」とか
 
 
「わたし、リンパがつまるとすっごい疲れるげん」とか
 
 
このように患者さまが「みずから」言うんです。
 
 
私が聞いていないのに、です。
 
 
ほかの所に通っていて色々言われているんだというのは、すぐに分かります。
 
 
キリがないくらい上げられますが、こういうのは完全に洗脳系です。
 
 
良くも悪くも、営業手法としてはもってこいです。
 
 
私ももちろん、体の正直な状態をお話しますが、その方を見て、過剰に反応するようならあえて言いませんし、間違ってもネガティブに捉えないようにお伝えします。
 
 
ここまで書いたので、はっきりいいます。
 
 
治療がうまいんじゃなくて、洗脳がうまい先生がたくさんいます
 
 
それが、その治療院のパフォーマンスであって、集客法なんです。
 
 
「通わせてなんぼ」という感じです。
 
 
多くの方が「ゆがみ」や「ずれ」、「リンパ」という言葉に影響受けやすいんじゃないでしょうか。
 
 
私も使うこともあるワードではありますが、解剖学的には「ゆがみ」や「ずれ」という言葉はありませんので、お医者様はおそらくあまり使わない言葉です。
 
 
体が弱っていると過剰に頼ってしまうので、洗脳されやすいです。
 
 
患者さまがまっとうな治療を受け、健康で幸せであることを、私は望んでいます。